25日目:ラッシーと人々
インドの国民的飲み物といえば、まず第一にチャイ、そしてラッシーが挙げられる。
ここバラナシにはいくつものラッシー屋が軒をつらねている。
ラッシー屋は、観光客向けのカフェのようなラッシー屋と、地元民向けのラッシー屋台に大別できる。
メインガート(ダシャーシュワメード・ガート)付近の観光客向けのラッシー屋としては、「BANA LASSI」、「BABA LASSI」、「BLUE LASSI」が有名。
とくにBANA LASSIは店主のソナさんをはじめ店員がみな気さくなので居心地がいい。楽しく話して過ごすのもよし、一人読書に耽るのもよし。
もちろんラッシーも美味しく、メニューも豊富。
バナナマンゴーラッシー。80ルピー。
ピントあってない。
一方、大衆向けのラッシー屋台はたいていプレーンラッシーだけ。
1杯20ルピー(=32円)。
屋台ラッシーは安いし、個人的には観光客向けのラッシー屋と同じくらい美味しく感じる。
そして屋台ラッシーの醍醐味は、なんといっても現地の人との交流だ。
お互い拙い英語での会話だけど、逆にそれがよかったりする。バラナシがいかにヒストリカルな街であるか、ラッシーがどれだけ素晴らしい飲み物であるかを熱心に語られた笑
前回のブログで書いたように、バラナシでは多くのインド人が話しかけてくる。
中にはどうにかして旅行者からぼったくろうとしてくる輩もいるが、ほとんどの人は優しく人情がある。
海外旅行で身の安全や貴重品の管理に気をつけることは当然だ。
「No」と拒んで無視すれば、ぼったくられることもないし、騙されることもない。
でもそこでコミュニケーションは終わる。
旅先でその街を好きになれるかどうかは、現地の人との関わり合いによると思う。
ただ風景を眺め、街並みを堪能するだけではその街の本当の良さはわからない。
その街に暮らす人々と話すこと、人の温かさに触れることが大事だと思う。
バラナシに滞在して5日。この街が好きになった。