72日目:ベトナム/ラオカイから中国/河口へ国境越え&鉄道で河口から昆明へ
2016年6月4日。
ベトナム・東南アジアが終わり、ついに中国に入る。
定刻より10分早い6:10、列車はラオカイに到着。
同じコンパートメントの3人と別れ、ひとり国境イミグレーションに向かった。
駅前を左右にはしるNguyen Hue通りを、駅から出て右手の方向にずんずん歩いていると、途中、左手にホン川が見えた。
さらに歩くとベトナムのイミグレに到着。駅からここまで30分ほど。
正面左にENTRY、右にEXITと書かれているが、これは入口・出口ではなく入国・出国を表しているので、EXITから中へ。
ベトナムは入出国時にイミグレカードが要らないのでラク。手荷物検査もなかった。
イミグレの建物を出ると、国境を越える橋が。
いよいよ5ヶ国目、中国に入国する。
これまでの国境と違い、「国境を越える」という実感があった。
この時は、新しい国に入るワクワク感よりも、緊張や不安のほうが大きかったことを覚えている。中国、どんな国なんだろう。
橋を渡ると右手に中国のイミグレが。
パスポートをかざすと自動でイミグレカードを発行できる機械があったんだけど、なぜか俺のパスポートは認識されず。代わりに職員さんが書いてくれた。
写真撮影・手荷物検査を終え、外に出ると、そこはもう中国。
視界からアルファベットが消えた。
さて、まずは中国元を手に入れなければならない。
余っていたベトナム・ドンは、河口の街角にいるおばちゃん両替商に交換してもらった。62万ドンが155元に。
これだけでは心もとないので、イミグレの建物を出て真っ直ぐ左に行くとあった中国東北銀行でキャッシング。事前に調べたところ、河口のATMは使えなかったという情報があったので心配していたけど、無事何事もなく下ろせた。
そのあと、銀行とは反対方向、イミグレを出て真っ直ぐ右に行くとある「河口国際公萬」へ。' 公萬 'はホテルという意味。
ここの1階には列車の外部チケット売り場があり、最寄りの「河口北駅」まで行かずにチケットを買える。
16:16 河口北発、昆明行きのチケットを購入。硬座75.5元。
ちなみにチケット購入時はすべて筆談。売り場のお姉さん、英語通じないけど優しかった。
この「河口国際公萬」前には線路があって、実際に列車も通っている。
以前はベトナム-中国の国際旅客鉄道が走っていたらしいけど、今では貨物列車のみ。
この時点で午前10時。
15時にこのホテル前から駅までバスが出るらしい。
それまでチケット売り場に隣接する部屋で待たせてもらうことに。
ホテルのマネージャー、チョウさんが気さくに話しかけてくれて、お互い拙い英会話で楽しく過ごした。日本のことや中国のこと、それから中国のおすすめの街も教えてくれた。チョウさんいい人だったな~。
しかも河口北駅までのバス代を出してくれた。。会ったばかりの日本人になんでこんなに優しくしてくれるんだろう。本当にありがとうございます。
チョウさんとチケット売り場の人に別れを告げ、河口北駅へ。
20分ほどで到着。
駅舎もホームも綺麗だった。
↓車内のようす。
中国の鉄道には、「硬座」「硬臥」「軟座」「軟臥」の4つのシートがある。
漢字の通り、”座”は座席、”臥”は寝台。
今回乗ったシートは一番安い「硬座」。すごく硬そうな名前だけど、実際はクッションが効いているのでそこまで硬くはない。でもリクライニングは出来ない。
車両ごとに給湯器がついていて、カップ麺を食べたりお茶を飲んでる人が多かった。
定刻通り16:16に発車し、22時半に昆明駅に到着。
お腹がすいたので、駅前の大衆食堂で夕食。
十数種類の惣菜から4品選んで、ご飯付きで18元。けっこう美味しかった。中国のどこにでもこういうスタイルの食堂があるのかと思っていたら、昆明以外で見かけることはなかった。
23時すぎに本日の宿「昆明雅居青年旅舎」にチェックイン。
駅前をはしる站前路を、春城路と交わるまで歩いたところにあった。近くにマクドナルドあり。この時間でも人通りはちらほらあって、怖さは感じなかった。
長い一日だった。とりあえず昆明まで着けて一安心。