73日目:己の直感&中国いける気がした日
2016年6月5日。
ちなみに昆明はそのまま”こんめい”と読む。中国読みだと”クンミン”。
「中国人=列に並ばない」は言い過ぎということを知る。
ほら、みんなちゃんと並んでる。↓
昆明駅はかなり立派で綺麗。ゴミとか落ちてない。
チケット売り場はNo.1~3の3つあって、No.1は対人、No.2と3は自動券売機。でも自動券売機で買うためには中国のIDカードが必要なので、結局No.1の対人窓口でしか買えない。
窓口の上部には電光掲示板があって、列車ごとの残席数が表示されている。
さて成都(せいと。中国読みは”チェンドゥ”)行きのチケットを買いに来たわけだけど、この昆明駅、やたら「麗江」(れいこう。中国読みは”リージャン”)を推している。駅の至るところに麗江のポスターがベタベタ。
麗江は昆明から西に数百キロ、雲南省西部にあり、その旧市街は世界遺産に登録されている。
地味に世界遺産検定2級をもっているので、麗江のこと自体は知っていたんだけど、こんなに推されるとますます気になるではないか!
数十分後、俺は成都ではなく、麗江行きの乗車券を手にしていた。
ちょっと寄り道してもいっかという”己の直感”を信じることにした。
大して下調べしてないけど何とかなるだろう。
ちなみにここ昆明周辺にも色々と見どころはある。
たとえば「石林」という、なんかすごい奇岩がにょきにょき生えてるところとか。
省をまたいで東に行けば、「桂林」という仙人が出てきそうな雰囲気のところもある。あまり惹かれなかったので今回は行かなかったけど、いずれにせよ中国は本当に広くて見どころ盛りだくさん。ルート決めるの大変。まあそれも面白いんだけど。
この日の夕食はマクドナルド。
「麦当芳」・・・めちゃくちゃ頑張れば読める気がしなくもない。
20時くらいに食べ終わってぼーっと外をながめていると、店前の広場で20~30人の女性(おっさんも少しいた)が踊り始めた。
健康のためにやってるんだろう。太極拳ほどゆったりしてないし、ラジオ体操のようにキビキビしてるわけでもない。ダンスといえばいいのかな。
その光景を見ていると、とても気が楽になった。中国に入る前から抱えていた緊張感、入国後も完全には解け切れていなかった緊張感が、その踊りを見て完全になくなった気がした。
なんでそんなに緊張していたのだろう。自分でいうのもなんだが、こうして中国に旅しに行くくらいだから、普通の日本人よりは中国に対して悪いイメージを持ってるつもりはなかった。でもやっぱり心のどこかに、変な先入観や偏見があって、それが緊張や不安につながっていたのかもしれない。
見返してみると、この日の日記にはこう書いてあった。
イメージしていたより中国の人は穏やかでよく笑うし、平和そう。この旅きっと上手くいく。