16日目:インド博物館
8時半に朝食。
宿に無料の朝食ついてるってすばらしい。
今日のメインはインド博物館。
ここコルカタにあるインド博物館は、インド最古の博物館。数年前に創立200年を迎えた。
残念なことに、ついこの前入場料の改定があり、外国人はなんと500ルピーかかることに。ちゃんとチケット売り場に張り紙で告知してあったのでウソじゃないらしい。
支払って入場。ちなみに撮影は自由。
1階は各時代・各宗教(仏教とヒンドゥー)の像や、インド歴代の硬貨などなど、インドの歴史に関する展示。
2階はいかにも博物館らしく、動物の剥製や化石、鉱石、インドの織物などが展示されていた。
仏像好きだから仏像ばかり撮ってた。
釈迦によって仏教が創始されたのは今から2500年ほど前。
でも仏像が本格的につくられるようになったのは紀元後1世紀ごろから。
まず現在のパキスタン北部にあたるガンダーラで仏像の造像がはじまった。
↓の写真はそのころの仏像。
袈裟のひだが体全体に広がっていて、頭部も螺髪ではなく’髪の毛’って感じなのが特徴。
こちらは同時代の立像。
まっすぐな直立状態。袈裟の厚さが際立つ。
時代が下ってインド北部がグプタ朝によって統一されると、仏像もグプタ様式に変容した。ちなみにこのころの仏像制作の拠点はサールナート。バラナシの北10kmに位置する。
↓の仏像は教えを説く仏陀。衣がかなり薄く、体のラインがよくわかるのが特徴。
グプタ朝が滅亡し7世紀に入ると、仏像制作の拠点はさらに南下しベンガル地方に移った。
これまでとは素材がちがう。クロライトという鉱石で、光沢がある。
頭部は螺髪。衣はなくなっている。
そういえば1階でブッダの特別展をやっていた。
実は東京国立博物館でも昨年開催されていて、東京以外にも世界のいろいろな都市で展示会をやったあとコルカタに戻ってきたらしい。
ちなみにコルカタでは4月末までの開催。
仏像と彫刻をとおしてブッダの生涯と仏教美術の伝播・発展を理解するというのがコンセプト。
仏教がインドから東方に伝わると、従来の仏教美術が現地の文化と融合し、各地で独特な仏教美術が生まれた。
たとえばこれはミャンマーの仏像。
マーブルという白い石でできている。
頭部といい表情といいあらゆる点がインドの仏像とは違う。
最初に書いたとおり、仏像以外にもいろいろ展示はしてあるんだけど、下の写真のようにただ並べているものが多くて、正直鑑賞していて楽しくなかった。もう少しなんとかならないのかね。
博物館のあとはさらに北にあるニューマーケットへ。
マーケットが好きなので期待して行ったけど、あまり面白くなかった。。
なんというか、キレイすぎる。
バンコクやチェンマイのマーケットがお祭りだとするなら、ここのマーケットはデパート。整然と店が並んでいて、熱気がない。たしかに食料品から衣類、雑貨にいたるまでほとんどの物は揃っているけど、歩いていてワクワク感はなかった。
帰り道でフライドライス(チャーハン)を食べた。
少年が作ってくれた。うまい。